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6.生物としての病原体
ウイルスなど一部を除いては病原体そのものは生物である。これを生物としての性質について考えれば、それらは寄生生物である。寄生生物の多くは宿主にそれほどの被害を及ぼさないものであるが、これは宿主の生存が寄生者の生存にとっても必須だからである。これに対して、病原体と呼ばれるものはその寄生によって宿主に重要な被害を与えるものを指す。
上記のように、宿主の健康を悪化させることは寄生者にとっても不利であると思われるが、このような寄生者が実際に存在する理由については、以下のようなことが考えられる。
- 普通は被害を及ぼさないのだが、宿主の健康が良くない場合には被害が出てしまう場合。普通は共生と言っていい関係にありながら、宿主の体力が落ちたなどの場合に病気を引き起こすものは、往々にして日和見感染と呼ばれる。
- 空気感染など、宿主間の移動が簡単な場合には、宿主を使い捨て的に使用してもしてもさほどその生存に問題が少ない。むしろくしゃみや下痢を引き起こすのは自身の伝搬にとっては有利であり得る。
なお、宿主に大きな影響を与える、例えば素早く殺してしまうような性質はやはりその病原体にとっては不利であるらしい。梅毒は当初は数週間で人を殺すような病気であったが、次第に症状が穏やかになり、長引くようになった。
なお、宿主を殺す寄生者としては昆虫によく見られる捕食寄生という型がある。これは逆に必ず宿主を殺す点に特徴があり、寄生と捕食の中間に位置するとも言われる。これは生活史のある段階を経る際に宿主を殺してしまうが、病原体は宿主を必ずしも殺さなければならない必然性を持っていない点で異なっている。ただし、ハエカビ類やゼンマイカビなどの一部の寄生菌類はこのどちらとも言われることがある。
(出典:Wikipedia)
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